商社・メーカー・広告、どれを選ぶ?モノづくりに関わる仕事の業界マップ

「商品の企画に関わりたい」「モノを作って世に届ける仕事がしたい」。
そんな想いで就活を始めると、メーカー、商社、広告代理店、OEM企業・・・と候補がどんどん増えて、それぞれの違いが見えなくなってしまうことがあります。
実はこの4つの業界は、同じ「モノ」に関わっていても、担っている役割がまったく異なります。

この記事では、それぞれの業界がモノづくりのどの工程を受け持っているのかを整理し、業界選びの判断軸を提示していきます。
自分が本当にやりたいのは「モノづくりのどの部分なのか」。それを考えるきっかけにしてもらえたらうれしいです。

「モノを企画して届ける」に関わる4つの業界

まず全体像を把握するために、就活で比較されやすい4つの業界をざっくり位置づけてみましょう。

メーカーは、自社ブランドの商品を企画・製造・販売する業界。「作る」と「売る」を自社で完結させます。
商社は、国内外の商品を仕入れ・流通させる「つなぎ役」。自分で作るのではなく、モノの流れを生み出す存在です。
広告代理店は、すでに存在する商品の魅力をメディアやキャンペーンを通じて世の中に届ける「伝える」立場。
そしてOEM/ODM企業は、クライアントの「こんなモノを作りたい」という要望を受けて、企画・設計・生産を一貫して担うポジションです。

同じ一つの商品でも、作っている人、流通させている人、宣伝している人は別々。
就活では、その中で自分がどの立場に立ちたいのかを考えることが大切です。

業界別に見る「モノづくりとの関わり方」

メーカー

メーカーの最大の魅力は、自社の名前で世に出る製品に関われるところでしょう。
食品、化粧品、家電、アパレルなど、業種を問わず「自社ブランドを育てる」ことが仕事の軸になっています。

ただし、新卒で入社した場合に最初から商品企画に携われるとは限りません。
多くのメーカーでは、まず営業や販売促進、マーケティングなどの部署に配属され、現場経験を積んでから企画部門へ異動するキャリアパスが一般的です。
「企画がしたくてメーカーに入ったのに、配属は営業だった」というギャップは、就活生からもよく聞く話ではないでしょうか。

商品企画の裁量が大きい一方で、自分がモノづくりの「どの工程」に関わるかは配属先に左右されやすいといった特徴を持つ業界です。

商社

商社は、自分でモノを「作る」のではなく、メーカーが作った商品を仕入れて販売先に届ける仕事が中心です。
グローバルなスケール感があり、世界各地のサプライヤーやバイヤーとやり取りするダイナミックさは、他の業界ではなかなか味わえません。

一方で、モノの企画やデザインに直接携わる機会は限られます。商社が担うのはモノの「流れ」であり、「形を作る」部分ではないからです。
近年は事業投資型の仕事も増えていますが、基本的には商品そのものを生み出す立場ではないという点は、業界研究の段階で押さえておきたいポイントです。

広告代理店

広告代理店は、商品そのものを作るわけではなく、すでにあるモノやサービスの魅力を世の中に届ける役割を担います。
テレビCMやWeb広告、SNSキャンペーンなど、「どう伝えるか」を企画・実行するのが仕事です。

クリエイティブなイメージが強い業界ですが、新卒の場合はまず営業や媒体担当からスタートすることが多め。
制作物のディレクションに関わるのは入社から数年後、というケースも珍しくありません。

「モノを作る」よりも「モノの価値を伝える」ことにやりがいを感じる人に向いている業界です。

OEM/ODM企業

OEM/ODM企業は、クライアント企業の「こんなモノを作りたい」という要望を受けて、企画・デザイン・素材選定・生産管理・納品までを一貫して担う業界です。
自社ブランドは持たないケースが多いですが、その分「モノを作る工程のすべて」に関われるのが最大の特徴です。

メーカーでは入社後すぐに企画に携われないことも多いとお伝えしましたが、OEM/ODM企業ではプロジェクト単位で仕事が動くため、新卒でも比較的早い段階から案件の一部を任され、実践的にモノづくりに関わる経験を積めるケースが少なくありません。

就活生にはまだ馴染みが薄い業界かもしれませんが、「企画からモノが完成するまでの全プロセスを見たい」という人にとっては、かなり面白い選択肢になるはずです。

比較表で見る「4つの業界」の違い

ここまでの内容を表にまとめてみましょう。

メーカー商社広告代理店OEM/ODM 企業
モノづくりへの関与企画〜販売(自社ブランド)流通・仕入れ広告・プロモーション企画〜生産〜納品(一貫)
新卒の配属先営業・販促が多い営業・トレーディング営業・媒体担当プロジェクト型
(企画営業等)
1〜3年目の裁量部署による(企画は後回しの傾向)トレーディングの
補佐的業務
先輩のアシスタント的業務小規模案件から実担当あり
働く環境の特徴大規模・分業型グローバル・大規模クリエイティブ志向少数精鋭・横断型
代表的な職種商品企画、営業、マーケ営業、事業開発営業、プランナー、制作企画営業、デザイナー、生産管理

業界ごとに「入社後にどんな仕事をするか」がかなり異なることがわかりますよね。
見落としがちなのは「新卒の配属先」の列で、「やりたいこと」と「入社直後に任される仕事」にはギャップがある可能性があります。

「全部に関わりたい」なら、OEM/ODM業界という選択肢


ここまで見てきたように、メーカーは「自社ブランドの一部工程」、商社は「流通」、広告は「伝える」にそれぞれ強みがあります。
どれも魅力的な業界ですが、もし「企画から完成まで、モノづくりの全部に関わりたい」という欲張りな想いがあるなら、OEM/ODM業界は一考の価値があります。

たとえばユニファーストは、グッズ・ノベルティ・アパレル・食品まで幅広い領域のOEM/ODMを手がけている企業です。
営業がクライアントの相談を最前線で受け、社内のデザイナーや生産管理チーム、さらに海外の提携工場とも連携しながら、一つひとつの商品を完成へ導いていきます。
営業本部長のインタビューでは、その仕事を「ものづくりを通して、人と信頼を築く」仕事だと語っています。

ユニファーストの企画営業職は「企画から納品までをトータルに担当するプロジェクト型営業」と位置づけられており、1〜2年目の若手でも小規模案件の実担当を任されるキャリアパスが用意されています。
大手メーカーや商社に比べれば知名度は高くないかもしれませんが、「入社してすぐにモノづくりの最前線に立てる」という点では、OEM/ODM企業ならではの環境です。

OEM/ODM業界の仕事について詳しく知りたい方は、企画営業職の職種紹介も参考にしてみてください。

業界選びで迷ったら考えたい3つの視点

4つの業界を比較してみてもまだ迷う・・・という人は、以下の3つの視点で自分自身に問いかけてみてください。

何を「やりがい」と感じるか?

自社ブランドを育てることにやりがいを感じるならメーカー。
モノを世界中の人に届けることにロマンを感じるなら商社。
モノの魅力を伝えて人を動かすことにワクワクするなら広告。
そしてモノが完成する過程そのものに達成感を覚えるなら、OEM/ODM企業が合っているかもしれません。

どのフェーズに一番ワクワクするか?

モノづくりには「企画→デザイン→生産→販売→プロモーション」という大きな流れがあります。自分が一番心を動かされるのはどの段階でしょうか。
すべてのフェーズに関わりたいと感じるなら、OEM/ODM業界のように一貫して携われる環境を選ぶ意味は大きいです。

入社後の「任される範囲」はどうか?

大企業では組織の一部として専門性を深めるキャリアが一般的です。
一方、少数精鋭型の企業では、若手でも幅広い領域を横断的に担当することができます。
ユニファーストの営業社員は、入社数年で好きなアニメやゲームのグッズ企画を任されることも。
業界研究の段階で「自分の”好き”をビジネスにする」という働き方があることを知っておくと、選択肢がぐっと広がるはずです。

営業インタビュー「ものづくりを通じて”好きを企画”する。」を読むと、その具体的なイメージが掴めるでしょう。

まとめ

「モノづくりに関わりたい」という想いは同じでも、メーカー・商社・広告・OEM/ODM企業では関わり方がまったく異なります。
業界研究で大切なのは、知名度やイメージで選ぶことではなく、「自分はモノづくりのどの工程に一番惹かれるのか」を軸に考えること。
企画から完成まですべてに携われる環境は、意外なところにあります。まずは業界を知るところから始めてみてください。

もっと詳しく知りたい方へ

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